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© Hikita Chisato

「SAZARE」寄稿 わたしの仕事

2021.01.09

SAZAREというメーカーのポーチを使った感想と仕事について寄稿しました。

いつもメイク直しはほとんどしないので、立てて入れられる内側のポケットにはリップクリームと目薬、ハンドクリームを、メインのスペースにはアルコールスプレー、ロケで必須の虫除けや常備薬、レンズ拭き、カメラの予備バッテリーなどを入れています。また、外側のポケットはマスク入れとして、食事などでマスクを外す時に大変便利に使っています。

今回、出張先の宿でポーチと中身を撮ってみました。明るい黄色のポーチに旅先で必要なもの全てを詰め込んで出かけました。

2003年からphotographerとしての活動を始め、今年で18年目になります。初期は主に雑誌で人物の写真を撮ることが多かったのですが、旅特集の撮影依頼があり、それからは少しずつ人物だけでなくお料理や風景、物を撮ることも増えました。

人物の写真は俳優さんのポートレイト、クリエイターのインタビューカット、作家さんの著者近影、ビジネス書の対談など、様々な撮影を行います。また、食品関連会社のお仕事もしていて、そちらはお料理に加え、日本各地の農家さん、生産者さんなど、食に関わる人々、わたしたちの暮らしを守ってくれている方々の写真も撮ります。最近は紙媒体だけでなく、ウェブ媒体でのお仕事も増えています。

駆け出しのころは週刊誌のお仕事もたくさん頂いていたため、フィルムで撮った写真をすぐに現像し、その日中に編集部に届けるようなこともありました。現在はデジタルカメラに移行し、スケジュールも余裕を持たせてもらえることが増えたので、できるだけ自分の生活リズムを乱さないよう、プライベートも大切にしながら働いています。

幸せな瞬間
クライアントや被写体、写真を見てくれた方に喜んでもらえるときです。photographerになると決めた原点には、撮った写真を何年も後に「これがあって本当に良かった」と言ってもらった体験があるので、記録としての写真を大切に思っています。

大変なこと
撮影の技術以前に、コミュニケーションが大事だと思っています。事前によく確認し、現場では相談をしながら、終わったあとも例えば納期を守るなど、ご依頼くださった方のことをよく考える。ただ、何年続けていても、どれだけ丁寧に対応しようと心がけていても、ご意向に添えないことはあります。その時は落ち込んではしまうのですが、仕事に慣れてしまう方が怖いので、その反省を次に繋げようと考えます。

誕生秘話
そもそもは高校時代に写真部に入り、ただただ気の向くままに写真を撮っていました。大学卒業時に手に職を付けたいという気持ちが生まれ、それからはじめてphotographerを目指しました。フリーランスなので、安泰という言葉はないけれど、常に何かに挑戦することができる今の仕事はとっても楽しいです。

これからの展望
2014年頃から、リトルプレスで自分の写真を一冊にまとめ、同時に写真展などイベントを開催しながら自分の作品を発表することにも力を入れています。お金を生み出すことはなかなか難しい活動なのですが、カメラマンとして稼いだお金はそちらに注ぎ込んで良いと思っています。現在はおはしを使う国の人々の生活や食文化などを主に撮っています。

趣味
趣味はヨガと語学です。ヨガは好きが高じてインドやスリランカを訪れたりもしました。現在はオンラインで様々なタイプのヨガのレッスンを受け、身体と精神をできるだけ整った状態におきたいと思っています。語学は撮影で訪れる旅先での交流や、海外で写真展をする際のやりとりができるようにと続けています。写真を撮って発表する前にその土地の文化を知ることは、本当に大切です。知らないことで誰かを傷つけてしまったり、誤解を生んだりすることはできる限り避けたいですし、語学はその助けとなるものだと思います。いくら勉強しても足りないくらいですので、ずっと続けたいです。