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© Hikita Chisato

「台湾で写真展をひらいてみたら」お客さんに話かけるってむずかしい

2021.01.17

ギャラリーの1階にあるBakki home madeというケーキ屋さんで、店主のbakkiさんが毎朝4時起きで仕込んでいるケーキは4〜5種類。半分を予約、もう半分は店頭で販売するスタイルだ。

以前はお店を持たずnetで販売していたそうだけど、人気が出た今でも全部一人で作っているから、現在net販売はお休み中。ケーキだけ買って帰る人もいれば、飲み物を注文し上のカフェスペースでくつろぐ人もいる。「今、写真展を開催中なので良かったらどうぞ」多分そんなことを言ってくれている様子で、2階のギャラリーを覗いてくれる人も多い。

ギャラリーに在廊していても、話しかけるタイミングはとても難しい。片隅にある椅子に座ったり、スタッフスペースにいさせてもらうのだけど、お客さんはわたしが撮影した本人だと思っていない様子。コーヒーが来るまで時間を潰しているだけかもしれないし、本棚に並ぶ本に興味があるのかもしれない。ジロジロ見るのも失礼だから、わたしも読書などしながら横目でチラリチラリと観察する。

でも、じっくりと写真を見て、写真集にまで手を伸ばしてくれた男の子には思い切って話しかけてみた。と言っても、「台中に住んでるの?」と話しかけて「違うよ、○○」って言われ、○○が分からないから話が終わる。写真集に韓国の写真が載っていたので、向こうから「韓国に住んでたの?」と聞いてくれたけど「旅行に言っただけなんだ」でまた終了。彼は韓国語を勉強中らしく、韓国の話がもう少し出来れば良かったのかもしれないのだけれど……。

(初出:幻冬社plus「台湾で写真展をひらいてみたら」:2017)