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© Hikita Chisato

中国のおはしを観察に③

「香港に着いたら、どこか行きたいところはある?」そうKylieから聞かれてリクエストしたのが、おはしのある風景が撮れる場所、それからもう一つが本屋さんだった。旅先で時間があれば真っ先に訪れたいのが、その土地の小さな本屋だ。

それならわたしも本屋が大好きだから、自信を持っておススメ出来るお店を知っているよ!そう言ってまずKylieが連れて行ってくれたのが、Kubrick Bookshop Cafeだった。映画館の入っている建物の1Fにある広々した店内にはカフェが併設されているので、お茶をしたり軽食を取ったりも出来る。入り口側がガラス張りになっていて、開かれた本屋さんだなあという印象。Kylieはここに、自分で作ったイラストZINEを置いてもらっている。今仕事で付き合いのある人の多くが、Kubricで初めて作品を見てくれたんだよ、そう言っていた。わたしにとっても、英語や中国語だけで書かれた書籍は敷居が高く感じるけれど、イラストや写真が入ったZINEは手に取りやすくてうれしい。

次に目指したのは、Kylieの友人が店員だという、序言書室。香港らしい看板がたくさん並ぶ大通りの一角、雑居ビルの7Fにあるその本屋は、見つけるまでに随分と迷った。昔観た香港映画に出てきそうなエレベーターを使いやっと辿りついた先には、運良くシフトに入っていたKylieの友人と猫が店番をしていた。ここにも窓際にいくつかテーブルと椅子が置いてあり、気になった本があればそこで内容を確かめながら選べるようになっている。雨が強くなってきたので、Kylieとお友だちがおしゃべりしている間、のんびりと休憩させてもらった。

結局その日は一日中、雨が降っていた。ちょっとやそっとの雨では傘をささないKylieも、序言書室の友人店員さんに借りた傘がなければここまで来るのは難しかったね、と笑った。中心部から少し離れた荃灣という駅まで移動し、新しく出来たばかりのBook Bにも連れてきてもらったのだ。古い繊維工場だったビルをリノベーションしたというおしゃれな建物に入っているBook B。一番目立つところに置いてあるのは、シンガポールで出版されたという、毎回ワンテーマで一冊をまとめたZINE。今度このZINEの「トイレットペーパー」号に合わせた展示をこの壁を使ってするんだよ、そう教えてもらう。店舗の奥は事務所になっていて、たくさんのスタッフがPCに向かう姿が見える。日本の本屋さんとも取引しているそうで、次回のTokyo Art Book Fairに出店予定だというオーナー、そしてお店の女の子たちとZINEの話で盛り上がった。わたしがおはしをテーマに作った「ohashi_to」にも興味を持ってくれて、取り扱いたいと言ってもらえたのは非常にうれしかった。手元には在庫がないけれど、7月のTokyo Art Book Fairまでに集めておくから、ぜひ日本でまた会いましょう、そう約束した。(2019.02.18の日記)

旅の情報
Kubrick Bookshop Cafe
序言書室
Book B