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© Hikita Chisato

「台湾で写真展をひらいてみたら」台湾の“本屋さん”でなぜ写真展?という話

2021.01.17

もともと、台湾での写真展開催は、実はKiteさんからメールを受け取る前から考えていたことでもあった。

キッカケは、京都にあるマヤルカ古書店の店主に勧められたからだ。京都市内、西陣の路地の奥にあるその古書店で、2015年に台湾人アーティストの展示があったのだが、そのときたくさんの台湾人客が店を訪れたらしい。その展示以前から、台湾の人たちが日本のカルチャーに惹かれてよく店に来ていたのだけれど、その年はとくに観光がてら作品を買いに来ていたという。そんな台湾からのお客さんの様子や購入して行ったものを観察していた店主が、「疋田さん、台湾で写真展してみたらいいのに。合うと思いますよ」と言ってくれた。

日本人の旅先として台湾が人気なのは知っていたが、台湾の人が日本カルチャーにそんな興味を持っているとは知らなかった。もしそうなら、ぜひ台湾での写真展開催に挑戦してみたい、そう思った。

わたしが写真展を度々開催するようになったのは、自分で写真集を作るようになってからだ。2014年にブラジルの人々の暮らしをまとめた写真集「VIDA」を、2015年にはインドを旅先に選び写真集「JINDAGI」を作った。

しかし、ただ作るだけでは誰にも知ってもらえない。なんとか写真集を手に取ってもらえるようにと、あちこちで写真展を開くようになった。写真集と連動しているため、会場はマヤルカ古書店のような本屋さんの一角をお借りすることが多かった。なので台湾でも、単体でギャラリーとして運営されているところより、本屋さんと併設された場所がいいなと思った。

(初出:幻冬社plus「台湾で写真展をひらいてみたら」:2017)