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© Hikita Chisato

香港の夜とどこかにおはしがありそうな風景

トラムもバスも、必ず二階に上がる。車窓から見る風景はいつも、もし歩いていたら捕まえられたのだろうか、と悔しくなるようなスピードで流れていく。徒歩であれば立ち止まるし、通り過ぎても引き返すことができる。何か違うと思えば、納得の上もう一度歩き出す。でもトラムは、そんな悠長なことを許さない。この光景が切り取りたければ、今撮るしかない。ブレるのなんて気にしない、そんな切羽詰まった気持ち。けれどこのとき、夕方線路が混み合うトラムは、前後の車両が付いたり離れたりを繰り返すため、シャッターを押すチャンスを何度もわたしに与えた。(2019.5.14の日記)