2018.05.02

米国人のジャスティン・ポッツさんが初めて日本に来たのは高校時代。最初は、特に日本でなければ、という気持ちはなかったそうです。しかし、その後も何度かアメリカと日本を行き来し、大学では妻となる美雪さんと巡り合い、今では大の日本好きです。数年前から彼が興味を持っているのが、日本の伝統的な食材や農業。地方へ行くうちに詳しくなり、今では日本の発酵食文化について教えられるほどです。台所をのぞくと、手作りのみそや梅干し、らっきょうがずらり。「この間、夜中まで、らっきょうの薄皮をむいていました」。美雪さんは思い出して笑います。地方で見つけた食材や酒もそろっていて、それらを美雪さんが上手に料理します。アメリカに住んでいた時はピザやスナック、揚げ物が大好きだったジャスティンさんの食生活は結婚後に一変。今では野菜中心で、味付けもシンプルな和洋折衷が好みです。

この日のメニューは、生クリームやチーズの代わりにお豆腐を使ったグラタン。フードプロセッサーでなめらかにしたお豆腐にちょっぴりみそ、ユズの果汁を加えます。炒めたタマネギやマッシュルーム、ゆでたブロッコリーとマカロニに、このソースをたっぷり乗せてオーブンで焼きます。食べてみると、ユズの風味がふわり。豆腐とみそはクリーミーで、確かに和風グラタンです。美雪さんの実家岩手の料理、しそ巻も口にしてジャスティンさんは「日本酒によく合うんだ」とご機嫌。両親を見て、去年生まれた娘の彩羅ちゃんもうらやましそう。もう少ししたら、一緒に食べようね!

(初出:共同通信社から全国の新聞に配信「異邦人キッチン」)