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© Hikita Chisato

“ohashi_to” exhibition in Morioka 2018

2018.05.07

今年も母の故郷である岩手で、クラムボンで展示が出来ることを嬉しく思います。

写真展のテーマは「おはし」です。日本、韓国、台湾の「おはしがある風景、おはしがありそうな暮らし」を切り取りました。最初にこのテーマのアイデアが浮かんだのは、東京にある本屋「SUNNY BOY BOOKS」店主とデザイナーさん、そして友人の料理家と話している時でした。わたしたちは、韓国や台湾を舞台にした一冊の本を作りたいと思っていたのです。

2016年の冬頃動き出したこの計画は、2017年の取材と制作の期間を経て、6月の半ば無事に形になりました。そのリトルプレスは「ohashi_to」というタイトルで出版、おはしの写真、おはしで食べるとおいしい料理のレシピ、そして小さなコラムが入っています。

この本の発売に合わせ、各地でブックマーケットに参加したり写真展を開催したりしました。神奈川県小田原、東京都清澄白河、長野県松本、京都府一乗寺、東京都中目黒、さらに台湾の台中や高雄も巡ったおはしの写真の、2018年初展示がこちらとなります。「ohasi_to」に入っている写真に加え、新たに台湾の高雄郊外で出会ったご夫婦の台所、この春旅した韓国ソウルの写真もプリントしました。

あちこち旅していると、いつしかここが何処なのか、この写真はいったい何時撮影したものなのか、わからなくなってきたりします。磨りガラスから柔らかい光が入る台所の写真は、昔あった日本の風景に見える。大皿に山盛りのお惣菜が並ぶソウルの屋台の写真は、台湾の市場でしょう?と台湾の友人に聞かれる。バイクが停まった韓国らしい色合いのシャッターの向こうにも、駐車禁止と漢字で書かれているのに古い自転車が停まる扉の向こうにも、おはしのある暮らしが想像出来る。

日本のおはしの写真からもそんな旅の気配がするといいなと思い、沖縄のおはしのある風景、それからブラジル、サンパウロに暮らす日系ブラジル人のおばあちゃんたちの写真を選びました。沖縄独特のおはしや、遠く地球の裏側で風呂敷包みを持ち寄り食事をするおばあちゃんたちの写真。それぞれの場所で、それぞれの生活をする人々ですが、実は「おはし」という共通の道具を使いながら美味しいものを囲み、日々のあれこれを取り留めなく話しているのかもしれません。

写真はすべて販売しています。リトルプレス「ohashi_to」、それから以前作ったインドの暮らしを集めた写真集「JINDAGI」、台中でお世話になった写真展会場のケーキ屋さんと作った「Bakki handmade」、長野県松本市と安曇野市の四季折々を記録した写真がたくさん載っている「アルプスごはんのつくり方」なども一緒に並べていますので、ぜひ手に取っていただけるとうれしいです。どうぞよろしくお願いいたします。

会期 2018.5.7-5.19 場所 岩手県盛岡市紺屋町5-33 喫茶店クラムボン 在廊予定 18・19日
2018年5月7日 photographer 疋田千里

《お詫び》クラムボンの定休日は〈水曜日〉と〈日曜日〉、時間は10時から19時となります。変更がDMに反映されておらず、申し訳ありません。