
2026.07.18
世界中の、私が一度も訪ねたことのない街に、お箸のある風景がある。
こんなに似ている。こんなにちがう。
あたりまえだけど、不思議なこと。
お箸のまわりには大きな事件は映らない。
嬉しかったり落ち込んだり、ドキドキしたりモヤモヤしたり、
きっといろんな感情を抱えながら、それでもお箸をもてばほっとする。
つくる、たべる、暮らしが続く。
そのあたりまえは、あたりまえじゃない。
疋田さんが、お箸のある風景を連れて帰ってくるたびに、
世界の人たちとの距離が少し縮まる。
はじめは一緒に旅するような新鮮さで楽しく眺めていて、
見返すうちにお箸の向こう側にいる人たちと出会えた気持ちになる。
スルメみたいに何度もこの景色を楽しみたい。
竹添友美 編集/ライター
